ねんきん定期便が届きました。
FPになる前だったら見方もよくわからず「なんだか少ししかもらえないんだなぁ。」とため息をついてさっさと捨てていました。なんということでしょう!
だってパッと見、わかりにくいのですよね。
でも今は違いますよ!
では落胆しなくて良いねんきん定期便の見方、かんたん解説いきます!
ねんきん定期便は国民年金や厚生年金保険の加入者に誕生月に送られてくるハガキです。(1日生まれの方は誕生月の前月)保険料納付の実績や将来の年 金給付に関する情報が書かれています。ちなみに35歳、45歳、59歳のねんきん定期便は、「封書」で届けられ、情報が多いです。
皆さん一番気になるのは、「将来いくらもらえるのか」ということだと思います。
で、その額が書かれているのがココ(赤の枠)
画像は日本年金機構のHPからお借りしました。
なのですが、これがイマイチ少ないって気がするんですよね。たぶん50歳未満の方ほとんどの方がそう思われるのでは?
実はここ、50歳未満の方は「加入実績に応じた年金額(年額)」となっています。どういうことかというと「今までの加入実績に応じてこれだけは確実にもらえます。」ということです。
「60歳までまだ先も長く、働き方が変わったりすることもあるかもしれないよね。これから60歳までに納めてくれるだろう保険料は計算に入れてない からね。もっと保険料を納めてくれたらもっと年金も増える可能性があるもんね。そういうわけで今はまだ不確定すぎて見込み額も計算できないから、とりあえ ず現時点で確実な金額だけお伝えするね。(実際にもらえる金額よりずっと少なく表示されているけど心配しないでね。)」ということです。
ちなみに50歳以上の方は、50歳未満の方とは別様式で今までの加入実績からの見込み額が書かれています。
だから、思ったより少ないからといってため息つかなくていいのですよ!(と過去の私の肩をポンポンしてあげたい)
この面でもう一つ確認しておきたい欄は「受給資格期間」の欄。
受給資格期間が120月以上あるか、または今後120月に到達しそうか、ということをチェックです。50歳未満の方は今後60歳までに10年以上(120月以上)あるので、もし万が一今足りなくてもこれからちゃんと加入すれば大丈夫なのですが。
(老齢年金の受け取りには今までは300月以上(25年)の受給資格期間が必要でしたが、平成29年8月1日から受給資格期間が120月以上で受け取れるようになりました。年金を受け取れる人が拡大されています。)
『「現時点での確実な額」だけわかってもなぁ。実際にいくらあるのかわからないんじゃ老後資金も考えられないじゃん。それじゃあ教育費も考えにくいよ!』というお声が聞こえて来そうです。そうですよね。
明日はそんなあなたにもう少しリアルな年金受取額を知る方法をお伝えします。
とりあえず今日のところはため息つかず、ねんきん定期便をゴミ箱に入れずにリラックスしてお待ちくださいね。
少しでもお役に立ちましたら幸いです。
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