
「お米を売るのを辞めました」
というと驚かせてしまうかもしれません。
正確には、お米を「ただのお米」として売るのを辞めました。
突然ですが、日本の米農家の時給っていくらかご存知ですか?
ちょっと考えてみてください。
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答えは97円です。(’23 農業経営統計調査:農水省)
ビックリされましたか?
私はこれを知った時、驚くと同時に、
「まあ、さもありなん」とも思いました。
昨年、100人近くの方にお米を1t近くご購入いただきました。
直販に回せる全ての量をお届けしましたが、それでも経費に届かず、
父や夫の作業に対する「時給」は、ゼロ。
一昨年まではさらに貯金を取り崩して、ようやく繋いできていたそうです。
そこまで気づいてあげられなかったことに、父には本当に申し訳なく、
私自身も深く反省しています。
ただこれは、うちだけの話ではなく、
全国平均にも表れているように、
多くの米農家が「所得」としては成立していないのが実情です。
(もちろん、規模や状況によって安定されている農家さんもいらっしゃいます)
私も一消費者としては、
みんなができるだけ安くお米を買えたらいいなという気持ちがあります。
それに、備蓄米が放出されてお米の市場価格が下がるなら…とも思います。
でも、なぜか市場価格がそれほど下がる気配もない。。
そんな中、2025年の米作りが始まりました。
数年前には一度やめていたはずのうちの米作り。
夫が申し出てくれたおかげでなんとか続けることができ、
昨年の“米騒動”をきっかけに勇気を出して直販をはじめ、
たくさんの方に美穂米を迎えていただきました。
みなさんからの感動の声に支えられて、
父も「今年も作るか」と言ってくれました。
今年は、せめて米作りにかかる経費に加えて、
岐阜県の最低賃金(1001円)くらいの時給が
父や夫に出せたらいいなと考えています。
作業時間やコストをすべて洗い出して計算したところ、
仮に昨年実績と同じ量を、現在の米価(昨年の約2倍)で
ご購入いただいたとしても、まだ少し足りないのが現実でした。
だからこそ私は、「美穂米をただのお米として売るのをやめる」と決めました。
買いやすい価格でお届けしたい気持ちと、
それでも最低賃金にも届かない現実とのはざまで、
私は自分にできる形での「付加価値」をつけて、
美穂米をお届けしようと決めたのです。
それが、2025年の美穂米の新しい届け方、
美穂米 × 自分育て コーチングプログラム
「美穂米と一緒に育とまい!」
〜自分を含めた自然とつながって自ら育つ〜(美穂米10kg付き)
「〜まい」とは、岐阜弁で「〜しようよ」という意味です。
昨年美穂米を買ってくださった皆さま、
そして今年「また買おうかな」と思ってくださっていた皆さまには、
驚かせてしまったかもしれません。
でも、昨年以上に心をこめて、家族一丸で育てている美穂米。
その10kgが付いてくるコーチングプログラム、
これが今の私に考えうる一番エコロジーで持続可能な形でした。
ご一緒できたら、本当にうれしいです。
【美穂米と一緒に育とまい!】
〜自分を含めた自然とつながって自ら育つ〜
美穂米と一緒に育ち、
みんなで美穂米を食べ合い、
美穂米と一緒に育つ時間。
二十四節気のタイミングで、
プチブレイクスルーが起きるライブセッションや
自然とつながるメッセージをお届けします。
私自身がどうやって自然とつながっているか、
どうやって自分の内側とつながっているかを、
初めてまとまった形で、
美穂米の育ちのリズムとともにお届けするプログラムです。
詳しくはこちらのご案内ページをご覧ください。
★コーチングプログラム【美穂米と一緒に育とまい!】
https://55auto.biz/0909life/registp/entryform59.htm
「やっぱり、美穂米だけが欲しい…」という方へ向けたメッセージも
ご案内ページ内の最後に書いておりますので、
よろしければそちらもお読みいただけるとうれしいです。
気になる点や、ご質問など、お気軽にお尋ねいただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ただくまみほ
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