丸鶏ちゃんが二人の力を引き出してくれた

人生初の丸鶏のローストチキン、しかも早朝に、

先日、子どもと作ったんです。

 

前日夕方スーパーで、子ども(5歳)が丸鶏のお肉を発見し、

「骨が見たい!」「ママと一緒につくりたい!」

となりまして。

 

スケジュール的に、その日も今週の夜にもこの時間のかかる料理は簡単でなく、

私「やるなら翌朝早朝だけど本当に起きる??」

子「絶対起きる!!」

ということで約束して丸鶏を買ったんです。

 

でもね、ほんと私は「大丈夫かな〜」って思っていたんです。

 

子どもが朝4時半に起きるって、

自分の活動として何かをするって、初めてくらいじゃないかなあ??

「本当に起きれるのかな?」

「私一人で料理するのだけはイヤだよ」

って、思っていたんです。

 

子どもが起きなかったら、私も正直言って

4時半起きして、ローストチキン作るって発想ないし(笑)

 

自分自身も起きられるかな??って安心でなかったんです。

 

前夜、子どもも「思いっきり大声出してもいいから、絶対起こして!」

って言ってたんですけどね。

 

で、当日、

私はなんとか420分に起きて、

子どもに声をかけたんです。

 

で、当然というか、簡単には起きてこない状況ですよね(笑)

 

それを何とかかんとか

「起きようね〜。ローストチキン作るもんね」って抱っこして

起こしてきて、

寝室から数メートル出てきたところで、ほんの一瞬、

私がお手洗いに入ったんです。

 

そこで待っていてくれている想定で。

 

そしたらなんと!

子どもは、タタタタ・・・と

寝室まで戻ってしまい、

布団に潜り込んでしまったんです!!

 

私の気持ち、

「おーーーいーーーー!!!

どういうこっちゃーーー!!!」

ってなりましたね(笑)

 

子どもが「作りたい!」って言ったから、

子どものやりたいことだから、と応援したくって買ったのに!

時間のことも確認して「絶対起きる!」って言ったから、

買ったのに!

 

湧き上がる熱い感情!!!(笑)

 

どうせいっちゅーんや!

私一人で作るんかい!?

それだけはイヤだよ!!

私一人で作るなら、なにもこのタイミングで買う必要なかったんだ!

ドンドコドンドコ、熱いものが湧き上がってきました!

 

ここから、

私の中のいろんな私が入れ替わり立ち替わり登場し、

脳内オンステージ!(笑)

 

でももう布団潜ってるし。

これ以上、起こすのもかわいそうかな。

 

それなら私も寝ちゃおうかな。

 

いやいや、でも!!

あの丸鶏ちゃんを料理できるのは今しかない!!

 

今料理しなかったら??

あのお肉、ムダになっちゃう!

お肉っていうか、丸鶏だよ!?

私が人生初買った、丸鶏だよ!?

お肉っていうか、お命だよ!?

やっぱり、今、なんとしてもローストチキンにしなきゃ!!!

 

でも・・・

子ども、もう寝ちゃったよ。

起こそうとしても、簡単じゃなさそうだよ。

それで「あーだこーだ」泣かれたら、ややこしい・・・

 

それならいっそ、

私が一人でローストチキン作る??

 

いーーーや!!!!

それだけは、いやっ!!!!

 

なんでそんなことしなあかんのや!

一人で早朝からローストチキンって

それはないわ!

 

一人で作るんやったら、もっとタイミング考えて

お肉買ってるわ!

 

あの子が「ママと作りたい!明日絶対起きる!」って言うから

昨日買ったんやん!

 

なんで私一人で淋しく作らなあかんのよ!

それだけはいや!

 

いやいや、だけどさ、

ここから起こす??

まだ子どもだよ?

5歳だよ?

 

そりゃ眠いでしょ。

世の優しいお母さんなら、ここで

「しょうがないわね・・・」とか微笑んで

一人でローストチキン作ってあげたりするんかもよ??

あんたもそれくらいしたらどうなのよ?

 

いーーーーやーーーー!!!

それだけはイヤ!!

絶対いや!!!

 

世のお母さんの何割がそうであるか知らんけど、

この自分の気持ちをムシして

一人でローストチキン作るなんて!!

 

そんなの絶対楽しくないし、

このモシャモシャした感情が乗って、

そんなん、絶対美味しいローストチキンにはならんって!!

 

それだけは絶対なし!!

 

じゃあ、どうする??

 

二人で楽しく作る、でしょ!!!

 

ですよね(笑)

 

「シャラーンー♪」

まるで頭の中で音がしたように、

改めて私の目的地が確定しました(笑)

 

そのために、熱い感情をこのままぶつけることはしないぞ、

粘り強く、粘り強ーーーーく、

必ず起きていただく!!!(笑)

 

と心に決めて、イザ寝室へと向かったのでした。

 

あったかい毛布に潜り込んでいる子どもに

「おーい、ローストチキン作るよー」

と声をかけました。

 

でも子どもは目を瞑ったまま、

「眠い・・・」と一言。

「ですよね。早いもんね。

いい時間に起きれたよね〜。さあ、起きましょ♪」と私。

 

「眠い・・・」と子ども。

 

「ですよね。わかるわかる。でもローストチキン、今から作れるよ!」

 

「眠い・・・」と子ども。

 

それを見て、

「おーーーきーーーろーーー!!!!」って

また熱い感情が込み上げて来そうになったけど、

楽しく二人でローストチキンを作る、という目的のために、

ここは、こっちはこっちで私の調子でいかせてもらうことにした!

 

「そうだよね。そんな朝早くから起きて作るローストチキン、

美味しくできるねーー!楽しみだね!」

 

「ママ、一緒に作れるの楽しみにして起きたよ!」

 

でも、子どもはやっぱり、

「眠い・・・」と。

 

私は

「で、どうする?」と聞きました。

 

ここで私の中に浮かんできた言葉は「責任」という言葉です。

子どもが「ママと一緒に作りたい!早くても絶対起きる!」

と言ったからこそ、私は丸鶏を買った。

 

子どもにはそれを言って、約束したことに対して、責任がある。

で、今、その責任が果たせるチャンスなんだ。

 

眠いのはわかる。

で、どうするんだ?

 

眠い、から、今日はやめておく

のか

眠い、でも起きる、なのか。

 

やめておくなら、お肉はどうする?

そこを二人で決めないと!

 

私には私で、子どもの言葉によって、丸鶏を買った、という責任があるんだ。

あの丸鶏ちゃんのお命をムダにしたくない。

 

だから、やっぱりここで落ち着いて子どもと一緒に

どうするかを決めなくっちゃ!

 

子どもは相変わらずで、

こちらが声をかけないとすぐに深い眠りにいってしまいそうな雰囲気(笑)

 

こっちも一生懸命で声をかけました。

「君が『一緒に作りたい』『絶対起きる』って言ったからお肉を買ったよ。

今料理しなかったら、鶏さんのお肉、鶏さんのお命、

ムダになっちゃうのって、どう?」

 

「ママは一緒に作りたいよ!」

 

「オーブンに入れたら、もう一回寝れるよ!」

 

「一緒に、鶏さんの骨見ようよ!!」

 

しばらくして、むくり、と子どもが起きて、

キッチンに向かうことに!!

やったー!!

 

子どもが丸鶏を持って、

「ん?これ豚肉?」って発言が飛び出したり(笑)

「首はどこへいったの?」って言葉になったり、

「ここに骨が!」とか

「ここに血が!」とか

「これが手羽先!」とか

子どもが見たかった骨を見れて、

学びにもなったなあ。

 

料理して、オーブンに入れて二度寝して、

結果、皮が焦げたけど、

全く問題なし(笑)

 

とっても美味しいローストチキンになりました。

 

「子どもと二人で楽しくローストチキンをつくる」

これができて本当に良かった!

 

早朝に人生初のローストチキンづくりなんて、

私にとっては、結構なチャレンジ、だったんです!

 

いろいろ、ドキドキもしたけど(笑)

最後は丸鶏ちゃんのあのお肉の塊の存在感、

あのパワーが大きかったんじゃないかな、と思っています。

 

「丸ごとの鶏ちゃん、そのお命ムダにしたくない!!」って。

 

丸鶏ちゃんが、私たち親子二人の力を引き出してくれた。

 

今はもうお腹に収まって、私たちの身体の一部となってくれた

丸鶏ちゃんに改めて感謝です。

 

♦︎♦︎♦︎

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