
春分の日、この日は我が家にとって特別な1日でした。
小規模兼業農家のうちの家族が、今年の田植えの日にちを正式に決めるとともに、今年のお米「美穂米」が上手く育ちますように、みんなにとって笑顔が広がる形で循環させていけるように、家族で心を一つにしてスタートを切っていく日でした。
そんな特別な時間を持つ前に、質問カードゲームで遊ぶ時間を持つことにしました。
質問カードゲームとは、
マツダミヒロさん考案の質問がテーマのボードゲームです。

実は昨年、ひょんなことからお米の通信販売をさせていただきました。
私の講座の参加者の方が「お米が買えなくて困っている」とFBに投稿されていたのを見て、「それならウチのお米をお届けできたら!」と動いたことから始まりました。
実は祖父の代から作ってきた田んぼですが、数年前に父は「もう田んぼをやめようと思う」と言ったんです。
自分たちの食べる分のお米は確保できるものの、収入より経費の方が多いくらいで、そんな父の思いも当然のことかもしれません。
そんな時、夫が「自分にできることなら…」と言い出してくれて、なんとか続けてきました。
本当は私がもっと早く通信販売をしていたら良かったかも。でも勇気が出なくてそれができなかった。昨年までは。
それが昨年、販売してみたら、たくさんの方に「美穂米」を喜んでいただき、今でも「まだお米分けてもらえる分ありますか?」とお尋ねいただくほど、好評でした。
今年のシーズンを始めていくにあたり、家族で感謝して心を込めてスタートしていきたいと思いました。
そのために、家族で心を一つにする時間を持ちたい。
その前にまずは遊びの時間を持って楽しくその扉を開いていきたいと思い、質問カードゲームで遊んでみることにしました!

今回、質問カードの種類を2種類用意しました。
「しつもんカフェカード」と「サスティナブルビジネスカード」です。
うちの兼業農家については、正直、私にとっては「先祖が始めた田んぼだからお米づくりをしている」「うちの田んぼで取れたお米を食べられるのはありがたいな〜」という意識しか今まではありませんでした。
それが、去年の「美穂米」の販売を通して、それ以上の意味を感じるようになりました。
美穂米を召し上がってくださった各地の方から、
「ものすごく美味しい!」
「甘い!」
「米どころの産地のお米より美味しい!」
「定期購入したい!」
「来年もお米作りますよね?新米の販売、そのタイミングで絶対教えてくださいね!」
などとお声をいただいたんです。

私の講座でZOOMで出会われた方が、美穂米を買ってくださった方々で、口々にお礼を言ってくださり、「あ、あなたも美穂米を食べてるの?お米がお揃いですね!」なんて言って仲良くなってくださったのも、とっても嬉しかったんです。
「美味しかった」というお米の感想やお礼とともに、ご自身の実家が以前は米作りをしていたことなど、家族のストーリーをいくつも聞かせてもらえたことも大きかったです。
今まで、うちの家族とか親戚、ごく近くの方にお分していた次元から、何かが変わった。
うちが販売できるお米の量は全体でも1トンちょっとでそんなに多くはないけど、確実に何かしらお届けできるものがあるし、もしかしたらそれは単に「お米」っていうだけのものではないかもしれない、って思ったんです。
だから、今年の「美穂米プロジェクト」をスタートするにあたり、米作りとビジネスをつなげて考えるって、今まで持ってこなかった観点だけど、作り手も買い手もみんなが幸せにこの環が続いていったらいいな、と思って「サスティナブルビジネス」という観点を持って、家族でそこの価値観に触れてから始めていってみようと思ったんです。
中でも印象的だったのは
「どんな世の中になるといいですか?」という質問カードです。
「みんなが笑顔で食べるものが十分あって、戦争のない平和な世の中」と言いつつも、「でもそんなのできっこないよね」という一人の言葉に、
「でも本当はそうなったらいい、って思ってるんだよね?」
「それって、そうなったらその方が嬉しい!」
「美穂米って少しでもそのために役に立てれるんじゃないか?」
などと家族から言葉が続き、
「そんな風にお役に立てれたらそりゃ嬉しいよね。」と落ち着きました。
その後、美穂米プロジェクトを始めるにあたり、家族みんなで心を合わせて一枚の特別なノートを書きました。
そこにはキーワードとして
「安全・安心に作業することができ」
「多くの実りを得ることができ」
「たくさんの方に喜んでもらえる」
「楽しく」
「調和の取れた」
「エコロジーに」
「笑顔」
「平和」
「Aloha」
などの文字が並びました。

こんなふうに米づくりに対して改めて家族で心を一つにしてスタートさせていく時間を持ったのは初めてです。
家族一人ひとりが大切に関わり合い、お米の育ちとともに家族一人一人、私たち家族そのものも一緒に成長していけそうな、そんなシーズンになる気がしています。
より一層、心を込めてお米づくりをして、秋にはたくさんの方と美穂米の新米を笑顔でいただけるのを楽しみにしています。
美穂米で繋がってくださった皆様、質問カードやボードゲームを作ってくださったミヒロさん、方眼ノートやその際にあったALOHAな学び、N L P、すべての今までの出会いに感謝しています。
令和7年度の美穂米にご興味がある方は、下記メーリングリストにご登録いただけます。
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<美穂米メーリングリスト>

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